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ニライカナイ伝説 -水平線の裏側の幸せ-

Nirai Ka Nai


私たちが暮らす島嶼県沖縄では、水平線の彼方に夢を信じる信仰が残っています。海で隔てられたというより「世界の架け橋」として海で繋がる意識なのです。首里城正殿の梵鐘に刻み込まれている銘文「万国津梁」には遥か14世紀もの昔から、中国や東南アジアとの交易を通して人と文化の架け橋を目指してきた琉球の先人から受け継いだ熱い志が込められています。

当然海は明るく楽しい時だけではありません、時には我々の命を危険にさらず大嵐もやってきます。琉球古典音楽「上り口説(ぬぶいくどぅち)」で今も語り継がれる古人の海人たちは、そんなありのままの大海原へサバニに乗って漕ぎ出していきました。手に持つ櫂(パドル)を漕ぎ、帆に風を受け、北極星を頼りに遥か彼方の九州を目指し、島々で魚をお金に変えながら。南西諸島、トカラ列島と数々の難所を乗り越え無事に九州へ辿り着いたら男たちこそが、一人前の海人として語り継がれました。

太平洋にポツンと浮かぶハワイ諸島の先住民たちもまた、遥か水平線の裏側に新しい島があると信じて旅立ちました。人類がカヌーを作り広大な海へ挑んだ数千年前の歴史は、宇宙船に乗って新たな星を見つける現代のチャレンジと同じです。私たちも、そんな水平線の裏側に偉大な夢を追いかけたいですね。 

【写真:2015年海人丸(ウミンチュ丸)沖縄-愛知万博56日間の航海、2017年ホクレア号ハワイ-日本航海】